[復刊]自然の観察
今回、農山漁村文化協会(農文協)から、昭和16年に文部省(当時)が出した「教師用書」である「自然の観察」が『[復刊]自然の観察』として復刻されました。これは、現在、文部科学省の初等中等教育局で小学校理科担当の視学官をなされている日置光久先生の強い希望で、日本初等理科教育研究会の企画によって実現したものです。レイチェル・カーソン(「センス・オブ・ワンダー」)に先立つこと20年に出された本書は、児童の教科書は「自然そのもの」とし、その指導のための「教師用の教科書」としてつくられており、当時だけでなく現在から見ても先進的で、価値があるものです。そして、日置先生の提唱されている「日本型理科教育」の原点の一つと言うべきものです。解説や新学習指導要領との関連表などを含むために500ページ以上もあり、値段も「4700円+税」と高めですが、読む価値は十分にあるかと思います。
今回の復刻に当たり、写真は当時のままとは行かずに新しいものに差し替えられました。その中の1枚に、私のものが使われています。1枚とは言え、「奥付」の「写真提供者」にある6人の個人名のうちの1人というのは光栄です。
なお、日本初等理科教育研究会は小学校理科の研究団体としては日本最大のものですが、そこが出している月刊誌「初等理科教育」(農文協刊)の2008年4月号の表紙にも、この写真は使われました。
今回の『[復刊]自然の観察』に使われた写真はモノクロなので、せっかくですから、農文協と「初等理科教育」の了解を得て、そのカラー版をこのブログに載せます。
| 固定リンク
「その他」カテゴリの記事
- 川原湯神社(2018.02.14)
- いがりまさし先生講演会(2018.01.29)
- 水と氷(2018.01.24)
- 八ッ場ダム(2018.01.22)
- 火の見やぐら(2018.01.21)
コメント