「にほんブログ村」には、「四季の花」「自然保護・生態系」のほかに、「理科教育」にも登録しているので、たまにはその関係の話題を・・・・ ということで、今回は文体も変えて、まじめに行きます。
小学校4年生の理科では、「物質の三態」を学習する。その中には水を凍らせる実験があるが、そこでは水を冷やすのに寒剤(氷に食塩をまぜたもの)を使う。この寒剤は、氷と食塩の比をうまくすれば、-20℃くらいまで冷やすことができる。この性質を使って、かつゲーム感覚でアイスクリームを作る方法がある。これは、この単元の発展学習として使えるものなので、先日、本施設で行ったこの「サッカー式自家製アイスクリームづくり」を紹介する。
ただこれは、ある程度積雪量がある地域で、サッカーのパスができるくらいの雪がつもった広場が必要となる。
まず、5~6人のグループで作るとして、以下の器材を用意する。
・カッター 全体で1
・ゴミ袋(片付け用) 全体で1
・スキー用などの防寒・防水手袋 各人1
・500mlのペットボトル 各グループ1
・できたアイスクリームを入れる皿 各グループ人数分
・肥料用ビニル袋 各グループ1
・大きめのスーパーの袋 各グループ1
・計量カップ 各グループ1
・柄の長いスプーン 各グループ2
・スプーン大 各グループ1(砂糖計量用)
・漏斗 各グループ1
・布ガムテープ 各グループ1
また、アイスクリームと寒剤の材料として、グループごとに以下のものを用意する。
・牛乳 200ml
・生クリーム 100ml
・バニラエッセンス 各グループ数滴
・砂糖 80g (大さじ4)
・塩 400g程度(カップ2杯)
次に、作り方を説明する。作業場所は、雪などを集めるので屋外がよい。
その1
牛乳100mlを計量カップで量り、その中に砂糖大さじ4杯を入れて、柄の長いスプーンでよくかき混ぜる。そしてそれを、漏斗を使ってペットボトルに入れる。次に、もう100mlの牛乳と生クリーム100mlを、同じくペットボトルに入れる。そして、バニラエッセンスを数滴入れる。最後にふたをして、材料がしっかり混ざるようによく振る。
その2
スーパーの袋に8分目ほど雪を入れる。そして、カップ1杯の塩を入れてかき混ぜてから、残りの1杯分の塩をまく。そして、雪の中央にペットボトルが入る程度の穴あける。それから、ペットボトルをその穴に入れて、ペットボトルが中心に来るように雪を押し固める。
その3
雪とペットボトルの入ったスーパーの袋をしばり、なるべく丸い形にする。そして、その袋を肥料袋に入れる。次に、それを布製のガムテープでぐるぐる巻きにする。この時、よく蒔いておかないと、袋が変形したり破れたりする。
その4
雪がつもった広場に移動し、袋が破れない程度に蹴とばしたりして遊ぶ。これを20分程度行う。コンクリート上などで行うと、袋が破れてしまう上に十分に冷えないので気をつける。
その5
袋を振ってみて、ポチャポチャという音がしなくなったら出来上がりなので、袋をカッターで切って、ペットボトルを取り出す。そして、ペットボトルの肩の部分をカッターで切って、中のアイスクリームをスプーンで容器に取り分けて食べる。
できたアイスクリームは、混じりけのないものなので本当においしい。できる環境(地方)が限られている欠点があるが、やってみる価値はある発展学習と言える。
このほかにも、「焼きまんじゅう」(生物の呼吸と気体の熱膨張)という発展学習があるが、それはまた次の機会で。
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