架空の生物についての本
先日、あさもやかすみさんのブログで、架空の生物についてかかれた本についてちょっとコメントしました。そうしたら、ちょうど先月末に、シンクロニシティと言ってもよいタイミングで「平行植物」が復刻されたので、それを記念して、その関係の本をいくつか紹介したいと思います。
まず、俗受け(?)しそうなのが、人類が滅びた後の生物の進化について書かれた、ドゥーガル・ディクソンの本。その中のまずは「アフターマン」。初版が1990年で、この分野で科学的な視点から取り組もうとしたものの中では古典です。そして彼はこのテーマを追求して、「マンアフターマンー未来の人類学」を、次に「フューチャー・イズ・ワイルド」を書きました。さらにこれは、同じ題名のテレビ番組の解説書ともなっています。これは大ヒットして、マンガ版なども出ています。さらにこれに味を占めたのか、彼は恐竜が絶滅せずに進化した世界「新恐竜」も書いています。
でも、やっぱり私が好きなのは、絵本作家として有名で、家内が大ファンでもあるレオ・レオー二が書いた本「平行植物」です。平行世界に住む不思議な平行植物の生態などが、学術的に、時には叙情豊かに書かれています。挿絵ももちろん彼自身です。工作舎から出ていたものの長らく絶版でいたのが、やっと復刊されました。また買い直して新旧揃えます。
それから、ハラルト シュテュンプケの「鼻行類」も忘れてはなりません。鼻を使って逆立ちで歩くほ乳類の生態と分類を、微に入り細にうがって書かれた本です。そのあまりのリアルさに、出版当初は実在の動物の本と思われていたものでした。こういうお遊びに情熱をかける人って好きですね~~。
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