イネ科ハンドブック
カヤツリグサ科ほどではないかもしれませんが、分類に苦労するのはイネ科です。長田先生の図鑑など、正確な線画で書かれた素晴らしい図鑑もありますが、ハンドブック的なものはありませんでした。ちなみに、長田先生は、この図鑑を作るにあたり、線画を描いて、同じ研究者にその種だと同定できたかを全部チェックしたそうです。研究者としての鏡というか、一生をかけた執念ですね。でも、それでおおいに助かっています。
話をもとにもどして、生物系のハンドブックを次々煮出して元気のある文一総合出版から、今度は「イネ科ハンドブック」が、今度出ました。ただし、さすがはイネ科。今までのような薄めのハンドブックではなく、上質コート紙で146ページもありますこちらはスキャナーで取り込んだ画像と、双眼実体顕微鏡で撮影した画像を中心としていますが、田の図鑑のような野外で撮影したものではないので、かなり見やすいです。イネ科の花どくとくの構造やそれについた名称など、もともと取っつきにくい面もありますが、入門書としては十分なものを持っているのではないでしょうか。
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コメント
イネ科はなかなかとっつきにくいです。
勉強したいと思ってもなかなか手が出ません。
食べず嫌いかもしれないですが・・・
ハンドブック 買いました。
イネ科も少し入門したいと思います。
投稿: 一秋 | 2011年4月26日 (火) 22時26分
一秋さん、コメントありがとうございます。
私は、イネ科だけでなく、スケ属、ヤナギ科が食べず嫌いです。もう少しきちんとやらないとだめですね。反省反省。
投稿: Frank-Ken | 2011年4月27日 (水) 21時51分