日本カヤツリグサ科植物図譜
「癒し系」のことなどを書いていたら、さっそく送られてきました。それと逆の本。「日本カヤツリグサ科植物図譜」。「岡山県カヤツリグサ科植物図譜」のIとIIから待つ事ほぼ10年かかっての刊行です。分類が非常に難しいスゲ属を中心としたカヤツリグサ科の日本にあるほぼ全部、500分類郡を網羅しています。さらによいのが、写真は1枚もなく、すべて線画だということです。写真では伝えられない、解剖顕微鏡レベルの特徴が。何枚もの線画で丁寧に描かれています。今は、このような図鑑はほとんどなくなりました。とても残念な事です。
その一方で、先日のテンナンショウ属のように、特定の科や属を対象に詳しく開設した図鑑が出てきているのはいいことですね。あとは、かなり分類体系が変わったアザミ属とトリカブト属の図鑑ですね。期待していますよ、国立科学博物館の門田先生。
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コメント
カヤツリグサですか。
また渋いところツいてきますね〜 ^^
投稿: HANAZONO | 2011年4月16日 (土) 23時02分
HANAZONOさん、お久し振りです。
カヤツリグサ科、特にスゲ属は難関ですねぇ。群馬県であの「すげの会」の会員になっている人は、たった2人なくらいですから。
野外ではともかく、解剖顕微鏡片手に同定くらいはできるようになりたいものです。
投稿: Frank-Ken | 2011年4月16日 (土) 23時26分