面接の練習の季節
そろそろ、高校入試の面接の練習の季節になってきました。10年前には指導はした事はあっても、色々な事が変わってきているし、自分の息子が面接を受けるとなると、やっぱり心配です。
「おい、『好きな本』について聞かれたりしたら、なんて答えるつもりなんだ?」と私は尋ねました。すると長男はしばらく考えてから、「何年か前に死んだね、あのグールドの『パンダの親指』や、盛口満の『青いクラゲを追いかけて』、それからレイチェル・カーソンの『沈黙の春』なんかだな。あ、まだ『センス・オブ・ワンダー』を読んでないんで貸してよ」「書庫にあるから、合格したら持っていっていいよ。それにしても、みんな理科系だなぁ。小説とか聞かれたらどうするんだ?」「う〜〜ん、ダン・シモンズの『ダヴィンチ・コード』かな?」「ダン・シモンズ? 意外な作家が出たな。どうして?」「あの人のはストーリーはワンパターンなんだけど、うんちくがすごいんだ。だからだよ」「そうか、でも、うんちくのすごさなら、小栗虫太郎の『黒死舘殺人事件』やウンベルト・エーコの『薔薇の名前』もすごいぞ。あ、でも、そんなの面接で言ったら逆効果か」・・・・ と、いつのまにか話がそれていってしまいました。はたして面接、どうなることやら。
今私は、小説はちょっと脇に置いておいて、POP(プロセス指向心理学)の創設者、アーノルド・ミンデルの「大地の心理学」を読んでいます。この人の著作、もう20年以上も出るたびに読み続けていますが、その思想が深まっていくのが面白かったですね。ただ、最近の「シャーマンズ・ボディ」では、1980年代に盛り上がった「ニューエイジムーブメント」に回帰していくような気がしました。そして今回の「大地の心理学」でも、タオ、ドン・ファン(亡くなったカスタネダの創造した人物であったのか、実在の人物であったのか)、物理学、心理学の統合という、この運動の代表作、フリッチョフ・カプラの「タオ自然学」との類似性を感じました。アブラハム・マズローとの類似性はどうなのかな?
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コメント
面接訓練をしていた立場でも、自分の子供が面接される立場になるとやっぱり気になりますよね。
σ(^_^)が面接をする立場なら目的になるのは
1.この子は是非欲しい。
2.この子は入れるとトラブルを起こしそうだから
の2点だけじゃないかな。
だから、部屋への入室のマナーとか目上の人に対する言葉遣いとかの注意だけすれば問題ないでしょう。
まー宗教関係の絡む学校だとかで教会系の学校にお寺の子供だと「ミサにはでません」とか揉める原因になりますけど。
((((((((^^;
投稿: アライグマ | 2011年12月 2日 (金) 10時52分
アライグマさん、コメントありがとうございます。
面接のマナーも大切ですよね。こちらは、学校の方に指導をお任せしようと思っています。こして、こっちで長男と考えるのは、いかにこの高校にとって望ましい、やる気のある人物だと思われること。う〜〜〜ん、難しいなぁ。
投稿: Frank-Ken | 2011年12月 2日 (金) 21時30分