本当に久しぶりの書き込みです。
仕事が忙しくなったり、体調を崩したりして書き込む余裕がなくなり、そのまま放置状態になってしまっていました。なんとか、また書く気力も出てきたので、今回のような「毎日」ではないですが、書き込みをしていこうと思います。
ところで、先日、劇場アニメ「ARIA The AVVENIRE」を見てきました。「屍者の帝国」も見てきましたが、これは長男のつきそい兼私も原作の小説が好きで見てきたもので、「わかる人」と「わからない人」で評価が大きく分かれるような作品でした。長男は感動しまくっていましたが、私もいい作品だと思います。同じ伊藤計劃原作の「ハーモニー」も一緒に見に行く予定です。
で、この「ARIA The AVVENIRE」の方は、私一人で見てきました。こんなおっさんが、と笑わないでくださいね。見ていたのは、私やその一つ下の世代の大人がほとんどでした。逆に、そうでないとわからない作品でした。
10年前、天野こずえ氏のコミック「AQUA」「ARIA」を原作として作成されたアニメ「ARIA」は、「萌え」も「燃え」もない、ひたすら「癒し」の作品で、その分野としては異例のヒット作となり、第3期までつくられ、7年前に終了しました。ストーリーは、遠未来、火星がテラフォーミング化されて水の惑星となった頃のころ、「マンホーム(地球)」から、水の都ヴェネチアが文化遺産としてそのまま火星に移設され、そこでは移動は徒歩と手漕ぎの船のみなどと、過去のヴェネチアそのままの営みが行われ、観光都市となっていました。そこで、手漕ぎの船での観光案内人(ウンディーネ)を目指す水無あかりとその仲間の物語です。原作に沿った練られたシナリオと、徹底的に描き込まれた美術ときれいなBGM、そしてメインキャラの一人、アリアの歌声(歌は声優でなく、シンガーソングライターの河井英里さんが担当)で、とてもきれいな作品でした。ただ、それを作成したハルフィルムメーカーは、これが最終作となってしまいました。
そして7年後にその続編が映画版で出るというのです。それも、制作は別会社、さらにアテナの声を当てた川上とも子さんと、歌を担当した河井英里さんはともに亡くなっています。そして、オリジナルストーリー。これはかなり不安でした。
で、先日見てきました。このような、テレビアニメ版の全作を知らないとわからない作品ですから、見る人の方も年代が上がるのは仕方がないでしょう。3年かけたテレビアニメ版の最後話で(かつコミック版の最終話も連動して)入社したあいちゃんの単なる物語かと思ったら、テレビアニメ版の前日談(あかりがアリアカンパニーにやって来るシーン)やテレビアニメ時代の語られなかったストーリー、さらにはあかりの守護者的存在だったネコの妖精(?)ケットシーまで登場すると言う、ちょっとサービスしすぎな位の、時間軸が交差し、3世代の登場人物が公平に描かれる、練りに練ったシナリオでした。
さらに、アテナ以外のCVは全て変更なしのほか、劇中歌にテレビアニメのオープニング3曲をすべて使ったり、1番心配していたアテナの歌声は、河井さんの収録してあった曲をデジタル処理してサラウンド効果までつけて使ったり(感動ものです)、BGMもテレビ版をほとんど使っていたり、また美術もテレビシリーズと違和感がないなど、7年間のブランクを全く感じさせない作品でした。かなりの感動作でした。
でも逆に、なんの説明もなくテレビアニメ版の続きを見せるという、年齢層の高いかなり特定の観客でないと全くわからないような作品になってしまっているのが欠点といえば欠点ですね。
でも非常に楽しめました。
センニンソウ D7100 + 18-200mm
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