スギ林の伐採跡
D7100 + SIGMA18-300mm
昨年の秋に切り倒されたスギ林ですが、最初の春となった今では、この画像のように、もう地面があまり見えないほど草花が生えています。切り倒されてから秋の後半と冬しかなくて、もう春にはこれだけ草が生えているのです。その間に、これほどの草が芽生えるほどの種子がやってきたとは考えられません。スギ林が切り取られるのはほぼ30年に1回と考えていいでしょう。その間、日が当たらないスギ林の林床の土の中で、これらの種子は芽生えをずっと待っていたのです。いわゆる、シードバンクというものですね。タチツボスミレなど身近な草花の種子が、それほど長い間、土の中で眠っていられるのは本当に驚きです。
さらに、発芽実験では2年以上たつと種子が死んでしまうことを実験で確かめたある草花も、出ていることがわかりました。これは、種子でなく根(根茎)が30年間も土の中で眠っていたと考えられます。
これで、とうとう仲間たちと何年にもわたって観察し続けてきたデータが出そろい、結論が出ました。ある植物の成育環境の定説を裏返すことができそうです。今度は、それについて連名で論文を書く番です。
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