山の中の橋
OM-D E-M10 + M Zuiko14-150mm
山道を走っていると、無意味としか思えない橋や道の拡張の工事などに出合うことがあります。「これって必要性があるんだろうか?」と思うこともしばしばです。
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私が図書館に行く時は、既に借りる本はだいたい決まっています。ただ、私のチェックから漏れたものがある場合の為に、新しく入った本はチェックするようにしています。そのような場合、まずは並んだ本を作者名で見ていくのですが、今回は「瀬名秀明」に目が留まりました。「ほほぅ」と書名に目を移すと「この青い空で君をつつもう」と来ました。この人は、「パラサイト・イヴ」(日本ホラー大賞受賞作)や「BRAIN VARREY」(日本SF大賞受賞)などの、科学性にこだわったSF/ホラー作家のはずです。とうとうそんな人が、今はやりの「お涙ちょうだい青春小説」に手を出したかと思い、それでも読んでみることにしました。その結果、他の同系統の作品とはだいぶ趣の違うもので、彼の新境地かな、と思える作品でした。主人公の女子高生が、数ヶ月しかいなくて亡くなった同級生に対して、自分は恋をしていたと自覚し、それを認めながらも前向きに生きようという積極性がいいです。(ただ、彼にとらわれた人生を送りそうで心配ですが) また、キャラ立ての一つと思っていた共通の趣味である「折り紙」が大きな意味を持っていて、ファンタジー的な「ひとりでに折れたり踊り出す折り紙」にそれらしい説明がつき、さらに記憶と記録の問題や生命についてへと広がっていくところが、理系で堅苦しい文体と共に彼らしかったです。また、この「折り紙」がイメージできなくて今一つだったという感想を述べている方もいますが、彼自身がHP上でその折り紙を公開しています(よほど研究したのでしょう。脱帽です)し、私にとってはダイナミックで奇麗な視覚的イメージとして現れました。このようなイメージが現れることで、私がこの本に没入できたことがわかりますね。
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