焼きまんじゅうを作ろう(小4小6理科発展)
私の勤める施設の主催事業で、今年は「焼きまんじゅうづくり」を行いました。この「焼きまんじゅう(みそづけまんじゅう)」とは、群馬県の郷土料理で、串に刺したまんじゅうにみそだれを塗って焼くというものです。この中の、特にまんじゅうをつくる部分は、生物の呼吸と気体の温度による体積変化を使っているので、小学校4年生と6年生の発展学習として使えると思います。そこで、そのやりかたを紹介します。
まず、授業を始める前に、「たれ」を作っておきます。その材料は、以下の通りです。なお、量は20人分です。
・水 250ml
・黒砂糖 250g
・ざらめ 325g
・赤味噌 250㎏
・片栗粉 40g
たれは、次のように作ります。
1 水・黒砂糖・ざらめをあわせて鍋に入れ、火にかける。
2 黒砂糖・ざらめが溶けてから、赤味噌を入れ、強火で15~20分間煮込む。
3 片栗粉を同量の水で溶かして加え、強火にする。
4 その後、弱火で10分位煮込んで出来上がり。(※よく煮込まないと分離する)
このたれは、冷蔵庫に入れれば保存ができます。
さて、まんじゅうの材料は以下のようです。量は5人分です。
・小麦粉(強力粉) 220g
・小麦粉(中力粉) 55g
・イースト菌 7g
・砂糖 7g
・食塩 少々
・ぬるま湯(37~8℃) 約200CC
また、使う器具は次のようなものです。
・せいろ ・せいろに敷く布 ・ボール ・釜 ・コンロ ・炭火 ・はけ ・竹ぐし ・毛布 など
では、作り方です。1 汁椀に1杯のぬるま湯の中にイースト菌・砂糖・食塩を入れてよくかき混ぜ溶かす。
2 大きなボールに小麦粉とそれを入れてこねる。
3 ぬるま湯を少しずつ加えながら、耳たぶくらいより柔らかいくらいにこねる。
※20分くらいかけてよくこねて、大きな玉をつくる。
4 この玉から、直径3cmくらいの丸めた種を切りとる。そして、ぬれた布巾を敷いて温め ておいたせいろに並べる。
※種はふくらむので、間をあけて並べる。
5 種を並べ終わったせいろに、毛布等の厚めの布をかけ、余熱を利用して20~30分発酵させる。
6 ある程度膨らんだら、湯が沸騰した釜の上にせいろを乗せて、20~30分蒸す。
7 蒸し終わったら釜からせいろをおろし、まんじゅうを取り出す。
8 竹串の先を一つ刺すごとに水でぬらし、まんじゅうを刺す。
9 炭火で両面を焼き、たれを塗る。
これで出来上がりです。みんなでおいしく食べましょう。
この「焼きまんじゅうづくり」で理科と関係しているのは、まず毛布をかけて発酵するところです。イースト菌(酵母)が砂糖を栄養に呼吸をして、二酸化炭素を出します。これで、もとの種よりも2倍は膨らみます。次に関係するところは、蒸すところです。これによる温度の上昇によって、二酸化炭素の体積が増えます。これで、最初の種よりも5倍以上もおおきな「まんじゅう」ができるのです。
こんなことを教えたり考えさせたりしながら、食べるのもいいでしょう。
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