電流を切っても、磁石の働きが残ってる!?(小5理科教材)
新学習指導要領で5年生に降りてきたた電磁石ですが、その性質の中に、「電流を止めると、磁石のはたらきがなくなる」というものがあります。でも、実際にやってみると、電流を切っても、電磁石の芯(鉄釘)はまだ磁石の性質を持っている場合があります。
鉄釘は磁石になりにくい「軟鉄」ですが、それでも不十分で自らが磁石になってしまうことがあるのです。ですから、その場合は3年生での学習を思い出させ、芯が磁石になってしまったことを伝えて、磁化していない鉄釘と交換してあげましょう。そして、磁化した鉄釘は再利用しましょう。やり方は簡単です。タッパーなどの容器に入れて振りましょう。弱い磁化程度なら、それで消えてしまいます。(何か不思議ですね)
ちなみに、磁化しやすい方がはがね(例えばピアノ線)ですが、これを電磁石の軸にすると、一発で永久磁石になってしまいますよ。これを発展的な学習に使ってもいいかもしれません。

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コメント
では、B小学校で難題をいただいたら、即相談に伺います^^
頼りにしてます^^
ちゃんと子ども達の今までの学習知識で説明できる意外な結果はいいですよね。予想通りの結果にならなかった理由を考えられるから・・・・・
各学年・単元のつながりって、大事だな~と思っていました。今回の改訂で、多くの教科書に「思いだしてみよう」と言うような、既習の学習内容が加わっているので、子ども達も今までの学習と結びつけて考えやすくなったと思います。
まあ、この表記がなくても、考えられる力があるのが一番いいのですが・・・・・
投稿: ほるん | 2011年4月14日 (木) 15時55分
>では、B小学校で難題をいただいたら、即相談
に伺います^^
頼りにしてます^^<
ひぇ~~~ お手柔らかにお願いしますね。chiyさんもいますからね。
今回の小学校の学習指導要領、特に理科は中学校までつながる系統性を非常に意識して作られました。その意図を汲んで、教科書会社もそのような取組をしているのでしょうね。
考えるにも、小学生は、素朴概念から来る「子どもの論理」とならんで既習事項が大きな影響を持ちますからね。復習させる場があるのはとてもいいことだと思います。
投稿: Frank-Ken | 2011年4月14日 (木) 16時46分