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凍ると氷が浮くってすごいこと(小4理科)

 水の三態変化の学習で、水を凍らせますね。すると、水は氷になると水に浮かびます。勿論、冷蔵庫でつくった氷を水に入れても、氷は浮きます。あまりにも当たり前の現象なので、子供も、勿論大人も疑問に感じません。でも、これは大変に珍しい性質なのです。
 物質は通常三態を持ちますが(二酸化炭素=ドライアイスは例外ですね)、密度は、「気体>液体>個体」です。ですから、熱して液体にした鉄などを覚ましていくと、下から個体になっていききます。また、そこに個体の鉄をいれると沈みます。ところが、水の密度だけは「気体>個体>液体」なのです。ですから、氷(個体)は水(液体)に浮くのです。水はこのほかにも、ほとんどのものを溶かす溶媒であり、結晶の形が決まっていません。(雪の結晶の多様な姿を思い出して下さい)
 これらのうち、氷が浮く事はその下の環境を安定させる事で、生命の発生や進化を支えてきた事が考えられています。また、ほとんどのものを溶かすと言う性質は、人間が生きていくうえで血液に様々なものを溶かして循環させている事に関係があります。
 授業でこのようなことをに振れても、4年生には「???」でしょうが、実は水は摩訶不思議な性質を持つ事を指導者は知っていてもいいでしょう。

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