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2012年10月

コイルの巻き数を変える時の注意(小5理科)

 小学5年生では、電磁石の性質を調べます。その中で、どうすれば電磁石の力を強くできるか調べるために、流す電流の力を強くしてみたり、コイルの巻き数を変えてみたりします。

 ここでひとつ、大きな落とし穴があります。100回巻きのコイルと200回巻きのコイルで電磁石の強さを調べる時、100回巻きのコイルは、100回巻いたらそこでエナメル線を「切って」しまちがちなのです。でもこれでは、実験の基本の1つである「条件の統一」に反してしまいます。そうですね。100回巻きと200回巻きでは、エナメル線の長さが違ってしまうのです。このことにあれていない教科書もあるので、余計に要注意です。

 この実験をする時は、100回巻きの場合は、100回巻いた後に、もう100回分のエナメル線を残して、200回巻きのコイルと同じ長さのエナメル線で実験をするようにしましょう。

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沸騰石は連続して使わないようにしよう(小中理科)

 沸騰石は、水などを熱して沸騰させる時には、なくなはならないものです。この沸騰石とは、素焼きの粒で、たくさんの穴が空いています。この中に空気が入っていて、それが突沸を抑え、緩やかに沸騰を始めさせるのです。

 ただ、1度こうしてしまうと、穴の中の空気がなくなってしまうので、そのままでまた沸騰させると、沸騰石がその役目を果たさないことになってしまいます。沸騰石を出して1度乾かせば何回でも使えるので、繰り返し同じ水などを沸騰させる時は、面倒くさがらずに沸騰石を入れ替えるようにしましょう。

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メダカを逃がさないで(小学校)

 普通、店で売られていたり、学校で買われているメダカは、正確には「ヒメダカ」と呼ばれるものです。これは、薄黒い野生のメダカの色素が薄くなりきれいな色になった突然変異のメダカを育てたものです。また最近は品種改良がされてきて、「だるまメダカ」とか「白メダカ」「蛍光メダカ」なども見られるようになりました。

 このメダカは絶滅危惧種に指定されているので、あちこちで保護する動きが出ています。でも、それに乗って学校で買っているメダカを野外に逃がすことはしないでください。メダカは淡水魚なので、水系によって互いの行き来が制限されているので、微妙に遺伝子に変異があります。それに不必要な変化を与えてしまうのです。このようなことを、「遺伝子汚染」と言います。野生のメダカは、「もともと生きてているその場所のものを増やす」ことが大切なのです。これは、ホタルなどにも言えることです。

 ですから、飼っているメダカを放流することはしないでくださいね。

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蒸発乾固は最後が肝心(小5理科)

 小学校5年生では、食塩水やホウ酸を使って、ものの溶け方を勉強します。その中で、食塩水を蒸発皿に入れて熱し、食塩を取り出す実験があります。

 その時は、必ず防護めがねをかけましょう。まず、熱せられた食塩水が飛ぶことがあるのです。それから、乾固した食塩を熱し続けているとこれも飛ぶことがあります。こちらの方が危ないです。これが起こらないようにするには、食塩の蒸発を見ていて、もう少しで食塩水がなくなるという時に、アルコールランプを消してしまって、余熱で最後の食塩水を蒸発させてしまうと比較的安全です。いつまでも熱していると、食塩が跳ね始めてしまいます。

 このようなちょっとした指示を実験の時にできるといいですね。

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ふりこのおもりのつけかた色々(小5理科)

 小学校5年生では、振り子の等時性を学習します。糸の先におもりをぶら下げ、それを振って時間を計ってその性質を調べるわけです。

 いくつかの教科書を見比べてみると、このおもりの下げ方が本によって違っていたりします。中には、天秤でも使う力学おもりを使うものや、フィルムケースを使うものがあったりします。でも、どれも意識しているのは、おもりの重さを変えても重心の位置を変えない、すなわち振り子の長さを変えないようにしていることです。
 力学おもりを使っている場合は、縦につなげるのではなく、糸の末端に1個、2個、3個とぶら下げるようにしてありますし、フィルムケースを使っている場合は、そこに砂や鉄球などのものをめいっぱい入れることで、重心が動くことを防いでいます。

 このように、教科書によってやりかたがちがっていたり、なぜこのようにするのかを説明していない場合もありますが、原則としてそのやり方をやるようにしましょう。面倒くさがって、自分流(例えばおもりを縦につなげてぶら下げていく)にすると、重心が変わってしまい、振り子の長さが変わってしまうなどということになりかねません。

 執筆者や編集者の方々が知恵を絞って作った教科書は、それぞれが工夫し、よかれと言う方法を採用しています。経験を積んでよりよい方法を知っている場合はともかく、実験はできるだけきちんと、教科書のものに沿って行うようにしましょう。

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「イラストでわかる 科学の世界」1〜4

東洋館出版から、「イラストでわかる おもしろい化学の世界」が4巻本で出ました。

1 身近な実験
2 調べる実験
3 つくる実験
4 楽しむ実験
 という内容で、合わせて107の実験が紹介されています。さらに、小学生から高校生まで対応できるように、内容が次のように分けられているのも特徴です。
レベルA…小学生向き
レベルB…中学生向き
レベルC…高校生向き
レベルD…先生による演示実験のみ可

 そして、段階的なイラストで分かりやすく実験を紹介しているだけでなく、その解説もきちんとなされているのが特徴です。このブログに関係している小学校レベルの実験としては、26本が紹介されています。
 化学が専門の方、興味がある方は購入してみてはどうでしょうか。

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iPhoneアプリ「星座表」

 私の最も苦手とする分野は、天文、特に実際に星を観測することです。天体望遠鏡の操作も下手ですし、どれがどの星なのか、皆目わかりません。

 そんな中で、便利なiPhoneアプリを見つけました。「星座表」というものです。これを起動すると、ちょうどiPhoneの画面の視野の星座や恒星、惑星などが表示され、iPhoneを動かすとちゃんとそれをトレースしてくれるのです。ですから、調べたい星の方向にiPhoneを向けると、それが何という星で何座に属しているかを教えてくれます。結構便利です。

Androidアプリにも同様のものがあれば、ぜひ教えてください。

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粘土の代わりにアルミ箔を(小3理科)

 小学校3年生では、ものの重さについての学習が加わりました。ほとんどの教科書で、粘土を使って形が変わっても、ものの重さは変わらないことを実験で確かめています。でも、やっているうちに、粘土が手にくっついたり小さな粒になってしまって落ちてしまったりして、わずかに軽くなることがあります。

 そこで、アルミ箔を使うというのはどうでしょうか。これなら、形をどのように変えても、またちぎっても、減ったりすることはありません。ためしにやってみてはどうでしょうか。

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