モンシロチョウは、小学3年生の教材としてなくてはならないものですが、これもダンゴムシ同様、帰化生物なのです。その証拠に、幼虫が食べるのはアブラナ科の野菜に限られています。野生のアブラナ科を食べるのは、モンシロチョウとよく似たスジグロシロチョウです。ダンゴムシは荷物に紛れてきましたが、モンシロチョウは江戸時代に、海を跳んで渡ってきたのです。チョウが海を渡るとはすごいことですね。
また、モンシロチョウの雄と雌は、人間からの見た目はほとんど同じですが、紫外線で見ると、羽根の模様が大きく違います。モンシロチョウの可視領域は人間よりも紫外線側によっているので、それで雄が雌を見つけて交尾をするのです。
このようなモンシロチョウですが、外来生物だけに、幼虫はアブラナ科の野菜であれば育てることができます。キャベツのほかに、アブラナやダイコン、コマツナ、クレソンなどでも大丈夫です。ただし、買ってきたものを与える場合は、農薬がついている場合があるので、よく洗ってから与えましょう。
また、以前にも書きましたが、幼虫は寄生バチにやられている可能性が高いので、採集するのはモンシロチョウの幼虫ではなく、卵の状態のものとし、プラスチックケース等に小さな穴を開けてその中で育てるようにしましょう。そして、エサをこまめに交換したり、糞の後始末もしっかりさせるようにしましょう。そのような世話をすれば、場所を取らずに飼いやすい昆虫と言えます。
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