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2013年3月

初等理科教育4月号

 日本初等理科教育研究会農文協から出している月刊誌「初等理科教育」の今年度1年間、2つの連載をすることになりました。1つは表紙をあけると出てくる「○月の自然のたより」という植物の写真と、半ばごろにある「自然観察 最初の一歩」という2ページのものです。
 雑誌の連載は6年ぶりです。特にこの「最初の一歩」では、みなさんのお役に立てるような記事を書いていきたいと考えています。
 よろしくお願いします。



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アメリカザリガニ

 一般にザリガニと呼ばれて、田んぼなどにすんでいるのは「アメリカザリガニ」です。これは、戦前に食用ガエルの餌として持ち込まれ、全国に広まったものです。水の汚れや水温の変化にも比較的強く、雑食なので買いやすいのが特徴です。そこで、教室で生き物との触れ合いを擦るには適している生き物と言えます。それに対して、在来の「ザリガニ」は、東北地方と北海道に分布し、生息地によっては天然記念物に指定されているほどです。
 ザリガニを飼うには、水槽を用意して、水はザリガニが隠れる程度にします。そして、割れた8などを使って隠れる場所をつくります。これは、複数のザリガニを1つの水槽で飼う時には、共食いを避けるために忘れてはならないことです。
 餌は市販のザリガニの餌が1番手軽ですが、小魚、イトミミズ、魚肉ソーセージなどの動物性の餌でも飼育することができます。また、青魚だけで育てると、体の赤い色素が無くなってくると言う面白い性質を持っています。
 私自身、特に低学年を持った時はアメリカザリガニを教室で飼っていましたが、あまり長生きすることはありませんでした。その原因を調べてみると、子ども(餌係)が餌をやり過ぎて、多部のこりの餌が腐ってしまうのでした。これでは、水の汚れに比較的強いアメリカザリガニでもたまりませんね。そこで、餌をやる曜日と量を決めたら、長生きするようになりました。

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トンボ(小3理科)

 トンボは、不完全変態をすると言うことと、幼虫は水中で生活すること、そして肉食であることなどから、モンシロチョウの対局として飼育されることが多いようです。
 でも、いざとなったらトンボの幼虫(ヤゴ)を入手するのは大変です。そんな時は、6年生にプール掃除をする時に捕まえておくように頼んでおくといいでしょう。かなりの数が手に入るはずです。
 ヤゴは小さい頃はミジンコやボウアフラを餌としていますが、大きくなると小魚やオタマジャクシを食べるようになります。そのため、餌の入手は怠らないようにしましょう。必要とあれば、ペットショップで売っているヒメダカを餌にしてもいいでしょう。そして、秋冷幼虫は水上に出て成虫に羽化します。そこで、大きくなってきたら、水槽に棒を立て掛けるなど、水面上に出られるようにしておいてあげるのが肝心です。


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テントウムシ(小4理科)

 小学4年の季節の変化と生物の様子を観察する学習での観察対象に、よくテントウムシが出てきます。ただ、テントウムシとは言ってもいろいろな種類がありますが、多くの場合、代表的な「ナナホシテントウ」を扱っています。
 このナナホシテントウはすがたをよく見かけるうえに、アブラムシをエサとしているので、食べる食べられるの関係をとらえやすいと言う利点があります。(種類によっては、くさやカビなどを食べるものもいます) 
 また、1年で2〜4回繁殖を繰り返すので、幼虫から成虫までの変化を追いやすいと言う利点があります。そして、冬は成虫で越冬します。この時は、木の皮の隙間や家の窓の隙間などにかたまって越冬します。この時、もようをよく見てみると、2つ星や4つ星、星なしなど色々な模様のテントウムシが集まっている場合がありますが、これは別の種類のテントウムシではありません。「ナミテントウ」という1種類のテントウムシです。このテントウムシは、模様に非常に変異があるのです。

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ツマグロヒョウモン(小3理科)

 モンシロチョウの代替教材としてアゲハチョウがよくあげられていますが、教科書によっては、このツマグロヒョウモンが挙げられています。幼虫はパンジーなどを食べ、丈夫で飼いやすいので載っているのでしょう。
 ただ、このツマグロヒョウモンは、もともとは西日本に分布するチョウでした。とこめが、分布をどんどん東(北)に広げ、教科書に代替教材として載るまでになりました。これは、地球温暖化のためです。地球が暖くなったために、分布を北上させているのです。今では、私の住む群馬県では標高800mのところでも見ることができるまで一般化してきました。
 教科書を書く川も教材にはいろいろ苦労しているのでしようが、このツマグロヒョウモンが乗っているのを見た時には、正直驚きました。


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モンシロチョウ(小3理科)

 モンシロチョウは、小学3年生の教材としてなくてはならないものですが、これもダンゴムシ同様、帰化生物なのです。その証拠に、幼虫が食べるのはアブラナ科の野菜に限られています。野生のアブラナ科を食べるのは、モンシロチョウとよく似たスジグロシロチョウです。ダンゴムシは荷物に紛れてきましたが、モンシロチョウは江戸時代に、海を跳んで渡ってきたのです。チョウが海を渡るとはすごいことですね。
 また、モンシロチョウの雄と雌は、人間からの見た目はほとんど同じですが、紫外線で見ると、羽根の模様が大きく違います。モンシロチョウの可視領域は人間よりも紫外線側によっているので、それで雄が雌を見つけて交尾をするのです。
 このようなモンシロチョウですが、外来生物だけに、幼虫はアブラナ科の野菜であれば育てることができます。キャベツのほかに、アブラナやダイコン、コマツナ、クレソンなどでも大丈夫です。ただし、買ってきたものを与える場合は、農薬がついている場合があるので、よく洗ってから与えましょう。
 また、以前にも書きましたが、幼虫は寄生バチにやられている可能性が高いので、採集するのはモンシロチョウの幼虫ではなく、卵の状態のものとし、プラスチックケース等に小さな穴を開けてその中で育てるようにしましょう。そして、エサをこまめに交換したり、糞の後始末もしっかりさせるようにしましょう。そのような世話をすれば、場所を取らずに飼いやすい昆虫と言えます。

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ダンゴムシ(小4理科)

 ダンゴムシ(オカダンゴムシ)は、小学4年の「季節と生物」の観察対象としてゆく使われていますね。これは、足の数が7対14本あることからもわかるとおり昆虫の中まではなく、エビやカニに近い仲間です。
 日影で湿り気のある石の下や落ち葉の下によく見られます。また、気温に敏感なのも特徴で、4℃以下になると地面に潜って冬眠をはじめ、12℃になると動き始めます。そして、17℃になると脱皮をします。(昆虫と違って、成虫になっても脱皮を続けます) このような性質から、観察対象として相応しいと言えます。ただ、このダンゴムシにはほとんどのひとが知らない秘密があるのです。
 ダンゴムシはこれほど身近な生き物ですが、じつは、明治時代に荷物に紛れて渡ってきた外来生物なのです。在来のダンゴムシの仲間がいましたが、それは森林性なので家の近くには住んではおらず、この外来のダンゴムシがあっという間に日本全国に広がったのでした。セイヨウタンポポは名前からして外来ですが、ダンゴムシまでもが外来だと言うことは、ほとんど知られていません。それだけ身近な生き物になっているのでしょうね。


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岩石ハンマー

 岩石ハンマーは、露頭の観察に必要不可欠のものです。その使い方などを簡単に整理してみましょう。
 まず、岩石ハンマーにはハンマーの部分と柄の部分が菌毒で一体化しているものと、柄の部分が木星で金属のハンマーが咲きについているものがあります。一体化してあるものはいいですが、木の柄のものは、必ず使用する前にしっかりとハンマー部分がついているか確かめておきましょう。そして、柄が緩んでいる場合は、柄を叩いて締めつけるようにしましょう。こちらは大きく重いものが多いのですが、小学校で使うには、あまり重くない、柄もそれほど長くないものを購入するようにしましょう。
 ハンマーは、先が平らな方と、反対側のとがったりへら状になったりしている方があります。先が平らな方は、岩石を叩いて割ったり、鏨を叩いたりする時に使います。先がとがった方は、石の割れ目にこじ入れて、石を撮り出すのに使います。先がへら状の方は、地層に沿って削るのに向いています。
 安全対策として、破片が飛び散ることがあるので、安全目がねを忘れずにつけて、ハンマーを使っている人には近寄らないようにします。岩石を布や新聞紙につつんで叩くとより安全です。


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メスシリンダー

 ご存知の通り、液体の体積を量るための円筒形の陽気です。具体的な使い方は教科書にも載っていますし、ここでは省略します。
 材質としてはガラス製のものとプラスチック製のものがありますが、プラスチック製のメスシリンダーはガラス製と比べると誤差が大きくなる欠点があります。でも、割れにくいので小学生が扱うには向いています。どちらを取るかは、指導者の考えですね。
 ガラス製のメスシリンダーは、割れやすいので寝かせて収納しておきます。そして、使う時は、落ちないようにテーブルの真ん中に置かせるようにします。そして、使い終ったらすぐ片づけるようにしたいですね。
 また、量ろうとする量に合ったメスシリンダーを使うようにしましょう。メスシリンダーは大きさによって一目森が違う場合があります。例えば、20ml用のメスシリンダーは1目盛りが1mlではありません。目盛りを読み間違えないように気をつけさせましょう。
 あと、当たり前のことですが、メスシリンダーの中で水溶液を創ったり、化学反応をさせたりしないようにしましょう。

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