気象関係

晴れと曇りの見分け方(小5理科観察)

 5年生の理科では、雲や天気の変化について学習します。すると、天気について継続観察をすることになるのですが、どこまでを「晴れ」として、どこからが「曇り」とするかが問題になります。この場合は、やはり科学的に「雲量」で天気を決定した方がいいでしょう。
 日本では、空全体を10に区切って、どれだけ雲に覆われているかで決められています。「快晴」が雲量0~1、「晴れ」が雲量2~8、「曇り」が雲量9~10です。晴れの範囲が予想外に広いですね。全天の80%まで雲に覆われていても「晴れ」となるのですから。ちなみに、この計測の仕方において、雲の種類や厚み、空の明るさなどは一切考慮せず、純粋に雲が空を覆っている割合で判断することになっています。
 でも、子どもに天気を判断させると、ちらっと上の方、場合によっては自分がちょうど向いている方だけを見て、雲がなければ「晴れ」、雲があったら「曇り」としてしまいがちです。また、曇っていても、その隙間から太陽がのぞいていると「晴れ」としてしまうこともあります。ですから、「もっと科学的にしよう」と、校庭の真ん中で、北を頭の方にして流れ星の観察のように仰向けになって寝させて、全天をじっくり見させてから、雲量で判断させるようにしました。さらに、雲が少ない場合はその雲がある方角、青い空が少ない場合はその空が見える方角を記録させました。こうすると、かなり客観的な記録を取ることができます。
 校庭でなくても、屋上など見晴らしのいいところならできますね。試しにやってみてください。

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