理科室経営

理科室の戸棚の整理(小中理科室経営)

 理科室をいつも使いやすくしておくのは、手間がかかりますが、理科主任の重要な仕事です。中でも、たくさんある実験器具をどのようにしまっておくは、大きなポイントです。
 そこで、戸棚の場合は、こんなように整理してみては同でしょうか。

・戸棚の縦の列を、ア行、カ行などとして、器具を探しやすくする。
・各戸棚には、入っている器具の名前だけでなく、その写真も貼って見つけやすくする。
・仕舞い方(例えばU字型磁石ならば鉄片をさつける)も、その写真などで示す。

 こうすると、小学中学年が準備や片づけをするのにも、時間を大幅に短縮できます。

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学習資料となる掲示を(小理科室)

 理科室の掲示は、理科室内だけに留まりません。必要とあれば、廊下などにも掲示をしていって構わないと思います。また、ただ、理科室を飾り立てるだけの掲示物では意味がありません。教材として使用できる掲示物が望ましいです。
 例えば、小学校3、4年生用に、校庭や近くの草原にみられる草花を、季節ごとに掲示していくというのは、教材として非常に有効です。写真で掲示してもいいですし、実物をラミネート加工したもの(やりかたは後述します)でもいいでしょう。これを1年かけてやると、理科室の廊下が丸々必要となってしまうほどになります。
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 このように、理科室の掲示は、計画性が必要ですし、時間もかかります。でも、教材として重要であると共に、理科を学習するという雰囲気づくりに欠かせません。ぜひ色々工夫して取り組んでみて下さい。

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継続的な観察記録の掲示を(小理科室)

 理科室の掲示者についての話が続いていますが、今まで学習したことを振り返られることができるような掲示も大切です、例えば、小学校4年生の「四季の移り変わり」に関連させて、校庭のサクラの様子を1カ月毎に記録したものを掲示する、というようなものです。ほかにも、小学3年生のヒマワリ、4年生のヘチマの成長などもいいでしょう。
 記録するのに、最初は1年かかってしまいますが、次の年度からは貴重な資料として使えます。計画的に記録していくようにしましょう。

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地域教材の掲示を(小中理科室)

 前回、理科室の掲示者について述べましたが、ここで忘れずに入れておいて欲しいのは、地域教材に関する掲示者です。例えば、小学校6年生で見学に行く、学校近くの露頭の写真とか、小学校6年と中学校で習う化石について、その地域で見つかるものについてなどです。地学関係だけでなくても、探せば生物関係でもあるでしょう。そのようなものの掲示は、忘れずにしたいものです。

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理科室の掲示(小中理科室)

 理科室の系事物の整備も、理科主任の仕事です。これが専科ならいいのですが、学級担任も持っているとなかなか大変です。群馬県は教員の小中交流をしているのですが、私が小学校にらいた時は、理科専科になったことは2回しかなく、他の時は全て学級担任をしながら理科室の掲示物も作っていました。
 例えば、理科室が2つあった時は、それぞれに特色を出した事があります。下の画像は、第2理科室を「天文教室」というイメージで掲示者を作った時のものです。
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 なお、このように理科室ごとに特色を持たせたとしても、共通して掲示しておかなければならないものもあります。特に、安全指導についての掲示です。
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 そして、このような系事物は、できるだけラミネート加工をするようにしましょう。見た目が綺麗になるだけで似なく、汚れにくくなりますし、インクジェットで作った場合、紫外線をある程度カットしてくれるので脱色を少なくする事ができます。 
 このほかにも、いろいろけ工夫して掲示者をつくれるといいですね。


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廃液の処理(小中理科室)

 化学実験では、廃液はつきものです。気軽に流しに捨ててしまうのではなく、きちんと処理をする姿勢を児童に身に付けさせましょう。その理由は2つあります。1つは目は化学的な視点からです。流し・配管などを腐食させる可能性があります。もう一つは、環境的な視点です。このような廃液を流すと、環境を 汚染してしまうからです。これらの理由を説明したうえで、廃液の処理法をきちんと教えましょう。
 具体的には、小学校の場合、酸性用とアルカリ性用に分けたポリタンクに捨てるのがよいでしょう。さらに、標準温度計を割ってしまって水銀がこぼれたなどのトラブルのために、重金属用のものも用意しておくと万全です。
 そして、酸性とアルカリ性のポリタンクは、ある程度量がたまったら、それぞれ水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸で中和してから、大量の水道水と共に少しずつ流して捨てましょう。なお、重金属のタンクはたまる事は少ないでしょうが、ある程度の量になったら、学校薬剤師や教育委員会に連絡して、処理業者に引き取ってもらいます。
 この廃液の処理については、理科専門の先生だけが行うのではなく、理科室を使う先生全員の共通理解として行うようにしましょう。

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ガラス戸棚の整理(小中理科室)

 理科室のガラス戸棚は、ガラス器具がたくさん並んでいる事でしょう。この戸棚の整理も、大変ですが理科主任の大切な仕事です。
 ガラス戸棚の列ごとに、そこにいれるガラス器具の名前を貼っておくといいでしょう。また、同じ大きさのものを並べておく事も大切ですね。また、右(左)から順に大きいものを並べていくというのもいいでしょう。それから、燃焼実験用に底を抜いてある周期ビンは、底になる木片と組んでおくと便利でしょう。そして、無理に全てのガラス器具を出すのではなく、必要な数だけだしておいて、あとは注文した時に入っていた箱に入れて、そこにガラス器具の種類と容量を書き手置くと、必要以上にガラス戸棚にガラス器具が詰め込まれるということもなくなりますね。
 戸棚とガラス戸棚の使い方は、その理科主任の理科室経営がとてもよく現れます。工夫して整頓をしてみましょう。

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「理科室の使い方」(小理科理科室経営)

 私が勤めていた各小学校では、理科専科を置く所が少なく、担任が理科主任も受け持っていました。そして私が理科主任になった時は、必ず4月中に、自分の学級の都合をつけて、理科室を使う全学級(多くの場合4年生以上)の理科の時間を1時間か半時間もらい、担任とのTTで「理科室の使い方」についての授業を行いました。こうすることで、使う先生方にも共通理解をしてもらい、安全に理科室を使ってもらうように心がけました。
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 これが、その時に使ったプリントです。説明の後、理科のノートの最初に貼らせるようにしました。

・「理科室の使い方」



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「先生、白い粉がテーブルにこぼれてます」(小学校理科室経営)

 理科主任になると、だいたい理科室が掃除の分担箇所になります。でも、小さな学校だと、理科専科はいなくて学級担任が理科主任となります。そして、掃除分担もいくつもの場所の掛け持ちで、曜日によってどこの場所の子どもたちと一緒に掃除をするかを決めたりします。
 ある時、自分の教室(4年生)の掃除をしていた時でした。理科室を掃除している6年生が私を呼びに来ました。「先生、ちょっと来てください。白い粉がテーブルにこぼれています」と。 行ってみると、理科室の黒いテーブルの上に、白い粉がぱらぱらと散らばっていました。さすがは6年生。水酸化ナトリウムのように手で触ってはいけない薬品があることを知っていて、まず理科室掃除担当の私の判断を仰ぎに来たのでした。それは、5年生が実験につかってこぼれた食塩かミョウバンでした。だから、「大丈夫だよ。ぬれた雑巾でふいてしまって、その雑巾はよく洗っておいて」と言いました。すると6年生は、安心して拭き始めました。そして私は、次の日の職員の朝会で、理科室での実験が終わったら、テーブルを拭かせるように先生方にお願いしました。
 理科室を使うのは、理科を専門とする先生とは限りません。ですから、理科主任は単に備品の管理だけをしていればいいのではなくて、他の先生方に教えたり、準備を手伝ったり、予備実験に付き添ったり、単元終了後の片付けなどもしなければなりません。また、6年生の水溶液の学習などでは、求められた場合は(自分の学級の都合をつけて)、TTで実験をしなくてはならないこともあるでしょう。
 それから、私が理科主任になった時は、4月中に理科室を使う全学級の理科の時間を借りて、「理科室の使い方」について、子どもたちと先生にプリントを使って説明していました。このことについては、後日書こうと思います。
 このように、理科主任は理科室と理科準備室、場合によっては学級園などを管理するだけでなく、先生方に対しても、積極的に行動する必要もあります。

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