薬品

薬品の保管のしかた(小・中理科)

 中学校では勿論、小学校でもいろいろな薬品を使って実験をします。

 この薬品は、人体に対する影響や危険性から、劇物、危険物、普通薬品に分けられています。主なものをあげると、劇物が塩酸、水酸化ナトリウム、アンモニア水、過酸化水素水です。そして危険物が燃料アルコール(メタノール)、エタノール、アセトン、酢酸です。普通薬品は、塩化ナトリウム、ホウ酸、二酸化マンガン、水酸化カルシウム、デンプン、砂糖などです。

 劇物などの危険な薬品は、田の薬品とは別にして、専用の薬品庫に格納しましょう。また、このような薬品戸棚や薬品庫は、地震の麗もありますので、固定金具で倒れないようにしておきましょう。

 このような薬品を購入した時は、購入した年月日を試薬ビンに油性ペンで記入しましょう。また、購入薬品名、年月日、数量などを記録する薬品台帳などがあるといいですね。

 そして薬品をしまう時は、上段の棚に予備や使用頻度のあまり高くない薬品を置いておきましょう。そして、下の棚には、使用頻度の高い薬品を、学級のグループ別に試薬ビンに小分けして、種類別に入れておくと便利です。

 それから、混合によって化学反応を起こして危険を生じる恐れのある薬品は、互いに離して格納しましょう。具体的には、塩酸と二酸化マンガン(塩素を発生)、過酸化水素水とアンモニア水(酸素を発生)などです。

 また、濃塩酸のびんは棚の板を腐食する恐れがあるので、砂を敷いたバケットに載せておくといいでしょう。

 もしこの記事が参考になりましたら、下のバナーをクリックして下さい。お願いいたします。

にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ

にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水酸化ナトリウムの確認事項

 「水酸化ナトリウムNaOH」は、塩酸と並んで小学校で最も気をつけなければならない薬品です。塩酸と同じ劇物指定で、誤って食べたときの致死量は1gしかありません。水煮とかしても、無色透明で無臭です。十分に気をつけましょう。  潮溶性(すぐに湿気を巣ってべとべとした年度の高い液体になってしまう)があるので、取出や重さの計測などは素早く行いましょう。また、水に溶ける時に多量の熱を発します。そのため、普通の容器では割れる事があるので、必ずビーカーを使うようにしましょう。また、強いアルカリ性なので、その水溶液をガラス瓶に長期に保存すると、ガラスの表面を溶かしてしまうほど協力です。ですから、使う時に使う分だけ水溶液を作るようにしましょう。  そして、強いアルカリ性を持つ事から、水溶液が皮膚についた場合、水で洗っただけではなかなか取れず皮膚に炎症を起こしてしまいます。ですからその場合は、うすい塩酸で中和して、十分に水洗いをしましょう。  2規定(N)の水酸化ナトリウム水溶液羽を作るには、ビーカーに約80mlの水をとり、そこに時計皿に測りとった水酸化ナトリウム8.4gを入れてかき混ぜの巣。そして、水を加えてちょうど100mlにします。1規定(N)の場合は、水酸化ナトリウムが4.2gです。


 もしこの記事が参考になりましたら、下のバナーをクリックして下さい。お願いいたします。

にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

塩酸についての確認事項

 小学校で特に扱いに気をつけなければならない薬品の一つは、劇薬指定の「塩酸HCl」です。
 普通に売られている濃さ37.2%の12規定(N)ものは「濃塩酸」と呼ばれ、誤って飲んだときの致死量は1mlしかありません。また、白煙(塩酸の気体、塩化水素)を出し、鼻を突く刺激臭があります。この煙を吸うと肺をおかされるので危険です。そして、強い酸性のために皮膚をただれさせ、衣類をおかされるので、取り扱いには注意を要します。ついた場合は、大量の水で十分に洗い流しましょう。そして、うすめようとしていきなり水を注ぐと大量の熱を発し、液が飛び跳ねたり白煙が立ちこめるので危険です。うすめる場合は、水の方に少しずつここぐようにしましょう。このようなことから、保管する場合は、薬品庫のほかの薬品とは別の棚に、できれぱ焼き物皿に載せて保管しましょう。
 実験では、普通2規定(N)の「希塩酸」を使います。予め理科準備室でこれを作っておいて、それを理科室に持ち込むようにしましょう。最近は、既に薄めてある「希塩酸」を売っていることもありますが、作る場合は、水約70mlに、別に計りとった濃硫酸20mlをかき混ぜながらゆっくりと混ぜていきます。そして最後に、水を足してちょうど100mlにします。つまり、水8と濃硫酸2の割合です。同様に、1規定(N)の場合は、水9に濃硫酸1の割合です。

 もしこの記事が参考になりましたら、下のバナーをクリックして下さい。お願いいたします。

にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)